*クリスマス〜1*  
  [その1]
  私の幼い頃のクリスマスは、今とは違うものだった。
 

戦後 疎開先の長崎県の片田舎で生活していた。

  その頃はサンタさんの存在なんて知らなかったし、キリストの誕生日という事、
 

馬小屋で生まれたと言う事、その為に24日はご誕生をお祝いする為に、教会へ行く~という事だった。

   
 

24日は夕方になると眠くないのに寝かされる。そして、ぐっすり眠っている

 

11時頃に起こされ、寒い中を教会へ連れて行かれるのである。

   でも教会に入ると教会の中は、いつもより綺麗に飾られ、聖歌隊の賛美歌、
   神父様の動き、シスター達、白いベールをかぶった人々のお祈りの声・・・
   辛かったはずなのに目は覚めて、何ともいえない気持ちになるのである。
         緊張! わくわく! おごそか!

  日ごろの悪い事をした自分を神様(キリスト)が許して下さるような、
   「あぁ~よかったぁ~」という気持ちになり、「明日からは いい子になります」と、心の中で誓ったものだった。
   
   
 

[その2]

   私がサンタクロースの話(存在?)を知ったのは、高校生の頃。。。
 

それは 夢。。。あしながおじさんと同じ存在と分かっていたが、やはり心待ちにする楽しい24日になっていった。

   
  母から、兄から、母の友人から、ボーイフレンドから沢山のサンタさんが!
   
  でも夢見る夢子さんは、寝るときに物語の通りに靴下を片方だけ~ぶら下げて
 

寝たものだった~・・・アハハ

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