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   散歩に連れて行くので、早く早くとでも言うように ワンワン キャンキャン と大喜びで騒ぎだす。
       うるせーな~とおじいさん。
             うれしいんですね~と私。
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この春のある朝。
いつものように、この家の前にさしかかると、ブルーの大きな車が止まっていて、中年の男女が玄関の所にいた。
そして、あのおとなしい犬が今までに聞いた事もない声で、首輪がちぎれるほど暴れながら吼えているのだ。
家の中から「うるせーな!静かにしろ~」と、これまた今までに聞いた事のないようなおじいさんの声。。。
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その日から、おじいさんの姿を見ることはなくなったが、犬はいつもの玄関につながれていて食事も近所の方々があげていた。
きっと具合が悪くて入院でもなさったのだろう。 私達は相変わらず犬と目を合わせる日々を続けながら、、、
おじいさんの帰りを犬と共に待っていた。
  暑い暑い夏も終わり、秋も過ぎ、初冬の11月17日。。。
また犬が吼え、黒い車が止まっていた。あぁ!おじいさんが帰ってきたのね。と思ったが・・・
   それは~悲しい帰宅だった。

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11月20日。犬が道路いっぱいに走り回れる位の縄につながれていた。
あら~危ないわねぇ。車にひかれそうよ!と言いながら家の前まで来て、その意味が分かった。

犬のお披露目だったのだ!  悲しいお披露目・・・

   
 

     お願い!
   私の主人が、11月17日に天国に行きました。
   私をやさしく可愛がってくれる新しいご主人をさがしています。
   この家を今月いっぱいで出なければなりません。
   よろしくお願いします。
                   コロ